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SW-K7A型


部分整経機も自動化の時代です

時として、ロボットによる作業のほうが、人間のそれよりも忠実で、正確な場合があります。従来の部分整経機で行われていた、いろいろな作業も、ロボットで行うほうが再現性に優れたものの1つです。部分整経機も自動化の時代となりました。

スズキの自動整経機「SW-K7A」は、先行機種「SW-K5A」で実績を築いた自動整経技術を基に、ドラムが大型化された新機種で、整経長が6144メートルまで伸びたことと、ドラム上のスペースの広がりによって、通常の綾以外に最大8層分割までのサイジング用、分繊リースを挿入できるようになったことが、最大の特徴です。

多品種、小ロットの織物生産が日常化してきた今日、準備部門への負担が日毎に増大しています。2連クリール、2連綾取り筬台方式、等の採用を行えば、更に整経の効率化短納期化が進められ、クイック・レスポンスに対応することができます。

1柄数千メートルの産業を行えた、古きよき時代を忘れて、新しく出直しましょう。スズキワーワーパーからの提案です。

整経時間のシミュレーション

ここにご紹介するのは、現在可能な自動化が取り入れられた整経機で、どのような省力ができるのかという、応用のひんとです。従来の部分整経機では、各バンドの整経終了ごとにオペレーターがあやを取り、糸を切断して結び、次のバンドの仕掛けを行うため、いたずらにクリールの本数を少なくすると、この手作業が多くなるので,面倒でもできるだけ多くの本数を建ててやる必要があります。

一方、自動整経機では、1バンドさえ仕掛けてやれば、各バンド間の作業は自動で行われるため,総本数を整経する時間を急がない場合には、1リピート分だけのクリールを建てて,機械に自動整経を行わせ、わずらわしいクリール準備の手抜きを行うことができます。

技術的特徴と主要諸元

技術的特徴

  1. 6144メートルの整経長
  2. 自動綾取り、バンド合わせによる自動運転
  3. カット綾挿入のエンドレス整経
  4. 最大8層までのサイジング用文織機構

主要諸元(標準仕様)

1.整経機
整経機 本体移動式
働き幅 2,250mm(90吋)
ドラム周長 3,200mm
スロープ 有効長650mm(傾斜勾配1/5)
最大糸層厚 130mm
最大整経長

38m~6,144m(糸番手/密度により変動)

整経糸速 100~600m/分
自動綾取り装置 標準綾取(前2ヶ所、後1ヶ所)
オプション綾取装置 サイジング綾(7層又は、8層分割)
ビッグセパレーション(2層又は、4層分割)
綾取筬 ピッチ1.62mm(401羽)標準
整経筬送り量 無段階0.07~5.0mm
整経バンド幅 10~200mm
ドラムブレーキ ディスクブレーキ
データ入力装置 モニター表示
自動停止装置 糸切れ、墨付長、整経完了、エアー圧異常、綾取位置異常、その他
駆動モーター 5.5Kw(インバーター制御)
糸層厚測定機構 オプション
2.巻取機(本体分離型)
ビームフランジ径 1,000mmφ
最大ビーム長 2,750mm
駆動モータ 11kw(インバーター制御)
巻取り安全装置 バー式 + センサー式
巻取り起動装置 スロースタート、スイッチ起動/停止
巻取り糸速 10~60m/分(バレル経200φ時)
ビーム着脱装置 モーター式
巻取り張力 張力一定制御機能付き
オプション装置 ジグザグコーム装置
プレスローラー装置
オイリング装置
3.その他の仕様組み合わせ例
2連クリール、移動タイプの整経機/固定式巻取機
2連綾取り筬台、移動タイプの整経機/固定式巻取機